マラソン ランニング

水卜アナウンサーの挑戦 24時間テレビ

毎年恒例の日本テレビ24時間テレビが終わった。今回のマラソンは駅伝方式で4人が参加。3人の女性芸人(全員が走る事に縁がなさそうな人)に加え、当日明かされた最後のランナーが日テレの水卜アナウンサー。いつも可愛いらしい笑顔で終始にこやか、みんなから愛されるような人だ。

 

今は朝の情報番組の他にもレギュラーを持つ大人気アナウンサー。24時間テレビは見なかったが、番組の総合司会でもある彼女は一番暑い時間帯に42キロを走ったらしい。マラソンの後は再び司会に戻っている。

番組は前日の夜からスタートしているので、彼女は前日から寝ずに司会をやりながら、翌日の昼間42キロ走り、その後も休まなく司会をしている。また、翌日の月曜日はいつも通り朝の番組に出ている。

会社員である彼女にすればマラソンも業務命令なはず。

 

忙しい中、秘密練習を重ね、前日から睡眠せずにマラソン、その後も休まなく司会に復帰。これは、会社の労働環境としてはいかがなものか?

もちろん彼女は最初から体力的には過酷なことは理解していたはずだ。疲れはしただろうが、過酷さの代わりに得られる人との繋がり、助け合い大事さや仲間との一体感、ある種の達成感など彼女にとって十分な価値はあったはずだ。そしてもちろん、押し付けられた訳ではなく快く引き受けた仕事だろう。彼女に物申すことは何もない。問題は日本テレビという会社だ。

 

テレビという未だ影響力のあるマスメディアであり、報道もする側の立場の会社が、社員をこんな使い方することが非常識だと思う。ノリだけで生きている様なテレビマンが何も考えずに単に面白ければ良いというだけで決めたように思える。しかも最終的には感動のお涙頂戴ものに仕上がればクレームはないと踏んでいるのだろう。

 

番組としてチャリティーを募るという意味は十分あると思う。障害者への理解を高める効果もあると思う。つまり番組としの元々の主旨は良いと思うのだか、それを番組として24時間やる意味はあるんだったか?今や24時間の番組の枠を埋めるためだけの、無駄に電気を食う垂れ流し番組なのではないかと思う。

 

チャリティーイベントとしての知名度は確立され、内容的にも理解されている。と、なれば、24時間という番組の枠組みは外して、形を変えて伝え続ける事を考えた方が良いと思う。少なくとも社員をこき使う様なことをしなければ成立しないような番組ならやめた方が良いと思う。社員一人の挑戦に全てを合わせるのではなく、番組として、会社としてこれまでの流れを変えるような挑戦が必要だと思う。

 

 

 

Garmin foreathlete 235jやシューズの結び方など

使い始めると色々と気になる数値ですが、特に毎回確認しちゃうのがVO2Max。この数値からマラソンの予測タイムが出る。あくまで予測だけど何となく期待を持ってしまう。

 

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53まで上がったお陰でなんとマラソンは3時間7分に!今の自分では絶対にあり得ないけど何となく嬉しい!

と、喜んだのも束の間、足底筋膜炎中の暴飲暴食が影響したのか久々のランは直ぐに息が上がりVO2Maxが48に!まあ、こんなもんでしょうw

 

 それはさておき、先日アシックスの直営店でシューズの紐の縛り方の話になり、スタッフさんから教えてもらった縛り方を紹介します。と、言っても自分が知らなかっただけで周知のことかもしれませんが。。。

最後の2つの穴を使って輪っかを作ります。

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その輪っかに左右逆側からの紐を通します。


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上から見るとこんな感じ。
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輪っかに紐を通してぎゅっとと締める。かなりがっちり締まります。

自分もこの方法で走ってみました。自分には足首の締め付けがきつくて(甲高の影響?)違和感がありましたが、一度試すのはいいかもしれません。
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 この結び方の時に教えてもらったもう一つのポイントが、つま先側の紐のきつさ具合。

下図の踏み付け部はショックを吸収するところでもあり、踏み込むと足の幅が多少広がります。ここの部分を強く締め付けすぎると、足の動きに余裕がなくなり足を痛めたりすることがあるとのこと。確かになるほどというポイントです。

 

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従って、つま先に近い方の紐、穴でいうと2つ目まではキツくせず少し余裕を持たせるとのことでした。

 

なんとなく縛っている紐ですが、その紐の縛りから一つにも色々と考えがあるのがとても面白いと思いました。

 

garmin 電池の持ちなど

まだ買ってから1ヶ月弱のGarmin foreathlete 235jなのでもちろん電池の持ちは良いのですが、今回は少なくなった状態から走ってみてその減り具合を見てみました。

 

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スタート時の残り電池は25%。途中で電池切れになったら嫌なので充電したくなる悩ましいレベル。スタート時間は1900時。バックライトは時計を見ると自動で点灯する設定。電池の消耗を抑えるため、1k毎にラップタイム表示の時(バックライトが自動で点灯)以外は時計を見ないように心に決めてジョギング開始。

 

距離はいつもの10Kのつもりが電池テストのことをすっかり忘れ少し距離を伸ばし既に10kを超えた帰り道。順調に1k毎のラップタイム表示を確認していたのが、11k~12km辺りで突然「充電してください」と表示が変更!やばい!もうここまでかと思いつつそのまま走っているとラップ表示なのかバイブがブルブル。

見てみるとラップタイム表示ではなく、さっきと同じ表示。とうとうここまでかと思いつつ完全になくなるまで見届けようとそのまま走る。

家の前まで帰ってストップボタンを押すとセーブが出来そうなので祈る気持ちで直ぐにセーブ。

1時間14分掛けて13.6kmを走るにはやっぱり25%の電池残量では少ないのだと思い、時計を見てみると、なんとあれれ?まだ12%も残っていた!

 

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と、なると「充電してくださいの表示は15%を切った時点で出てきたのだろう。

なにはともあれ、今日の感じだと25%残っていれば20k位は行けそうな事が分かったのは収穫。

 

ちなみにGarminではないけど、シューズの紐の処理を紹介。

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縛った紐が走っているうちに解けしまうのが嫌なので、自分は写真のように処理しています。これでランニング中、紐が気になることはありません!

 

アシックス ターサーやライトレーサーなど

新しいガーミンにして約1ヶ月。シューズも新しくしてみた。

最近何かと話題になるナイキも気になったが、やっぱり昔からアシックス派なので今回もアシックス。

 

今は走れる体を作るのが目的でレースはもとよりスピードトレーニングもしないのと、型落ちでセールになっていたいこともあり先ずはゲルフェザーを購入。このクラスは重さがあったのでこれまで使っていなかったが、店で試し履きしてみると思ったよりも軽い印象。その後他のシューズと比べると少し重さは感じるが今の状態ならこれでも十分でしょう。

 

ちなみに紐の通し方は写真(右上)の矢印の順に通しています。自分はしっかりとホールドしたいけど、紐の結びがキツイとその窮屈さが気になってしまうタイプ。この通し方だと、最後の紐結びをきつく縛らなくても全体が緩むことはないので気に入っています。

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このシューズを使ってまだ100k程度しか走っていないけど、つま先の方は早くもパターンが消えかかっている。自分の場合はほとんど踵は土踏まず部分は減らずにつま先部分がなくなってしまうようでシューズがダメになるのはいつもつま先部分から。

 

ゲルフェザーを使いつつ、もう一つ買ったのがライトレーサー。こちらは以前も履いていた種類でゲルフェザーに比べるとその軽さの違いがはっきりとわかる。フィット感もライトレーサーの方があるような気がして、気持ちスピードを上げたくなってしまう。

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ついでに靴箱の奥から引っ張り出したのが6年以上前に買ったターサー。インソールはSuper Feet。このSuper Feetは距離を走った時の疲れ方が違う優れもの。新しいものを比べていないので分からないけど、インソールのへたりはない様子。先日一度履いて見たら、やっぱり軽さはダントツ。スピードトレーニングが出来るようになったら、今のターサーを買いたくなりそう。

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 今は基本、ゲルフェザーとライトレーサーを併用。ターサーは4'30"/kmくらいのスピードになったら頻繁に使う予定なので、まだ2ヶ月くらいは使わないかな。

 

 

Garmin foreathlete 235j 続き

6/4から使っている235jですが、そろそろ1ヶ月。

現在は1回のランが10K程で、週4回程度の使用。普段使いもしている状態で電池の持ちは5日というところ。20%くらいになると充電しているのでギリギリまで使えば、6 ~7日は持つかもしれません。

 

GPSの捕捉は早く、天気にもそれほど影響がない感じ。大体10秒ほどで捕捉するのでストレスなく使えます。これは過去に使っていた405や110とは大きな違い(以前は曇りの日には捕捉に5分以上かかることも)。GPSの精度は、日本の衛星みちびきのお陰もあるのか大分上がっている印象です。それでもGPSのトラッキングを見て、全般的に弱いと感じるのは交差点などを曲がる時。 写真のように曲がり角はどうしてもずれる傾向にあるようですが、全体では問題ないでしょう。

 

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ラン中の表示は現在4フィールドに設定(距離、ラップペース、HR、時間の4種類)。走りながら一番確認したラップとHRを近くに表示するようにレイアウト設定しています。夜ランはバックライトでの一瞬の確認なので見たい情報を近くにレイアウトしないと、何度も確認することになります。好きなレイアウトに設定して、使いながら調整することをお勧めします。

基本ストリートランなので信号などで止まる時には停止ボタンで一時停止にしています。設定では自動停止もできますが少しタイムラグがあるので、自分はマニュアルで停止しています。停止すると、ラン中に確認できていた画面ではなく、合計時間だけの表示になります。以前の405や110は停止していても、ラン中の画面で停止していたように記憶していますが、235は時間以外は表示されません。

以前の405/110は信号で停止中にそれまでのランの状況が確認できるのも楽しみだったのですが、それはできないので少し残念な感じです。

一方良い点は、ラン中と停止中の画面が全く違うことで、仮に再開の押し忘れがあっても画面を見ればすぐにわかるところ(以前は同じ画面だったので、再開したつもりが停止のまま数キロ走っていたこともありました)。しかも、235はボタン押しで音とバイブが反応するので(設定次第)、押し忘れの可能性はさらに低くなっていると思います。

 

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下記の写真はConnect IQで見つけたカッコいいRace Screenという画面。実際にランで使ってみたら、情報が多過ぎて見たい情報が確認できなかったため結局使わずにお蔵入り。ラン中の表示情報は必要最低限に絞ることを改めて痛感。

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さて、電池の持ちにも関係するバックライトですが、時計を見ると自動でバックライトが付く便利な設定があります。自分は時間で制御しているので日中は時計を見てもバックライトが点灯しない設定にしました。ちなみにバックライトは決して明るいとは言えません。まあ、暗い中で見るには十分なので仕方ないでしょう。ちなみに明るさの調整はできません。

この時計を見ると自動で点灯する設定ですが、点灯まで若干のタイムラグがあります。夜ラン中は時計を見た時に情報を確認したいので、点灯まで暫く腕を固定する必要があります。自分は自動点灯には頼らず、見たい時にボタンを押して確認するようにしています。

 

今使っていて気になっているのがリカバリータイム表示。昨日、1日のラン休み明けの10K夜ランだったのに丸一日経ってもリカバリータイムがなんとまだ41時間!現在5'30"ペースを基準にしている中で平均ペース4'44"、最大心拍も160bpmの強度で走ったことも影響しているのかもしれないけど、それにしても長過ぎる。一日置きランの予定なのに、数字が出るとちょっと気になるところです。
 

Garmin Foreathlete 235Jとランニング測定

ガーミン買いました。何年振りだろう。405が多分10年以上前で110が7年くらい前だったかな。今では当たり前のBluetoothGPSウォッチ。これも今では当たり前みたいだけど光学式心拍計付き。距離とスピードばかり気にしたランニングから心拍ベースに切り替えるいいチャンス(でも絶対にスピードは気にするけど)。

今回は普段使い狙いだったのでスントスパルタンとアップルウォッチも候補に入れて検討。デザイン性なら絶対にスント、ダントツにかっこいい!スマートウォッチならもちろんアップルだけど、やっぱり走るためのものなので重さも含めてガーミンに決定。コスパの良い235Jに決まり!

今はウオッチフェースをダウンロード(Connect IQ)できるので、デザインは結構自由に選べるのも嬉しいところ。スントは値段も高かったけど、デザインが選べるのはスントを諦めるいい理由になった。

 スマホの通知も来るし天気も見れる。音楽データは入れられないけど、いつもランニング中に音楽を聴く訳ではないので問題なし。通知が来るだけでスマートウォッチ的機能も自分には十分。ちなみにミュージックコントロール(音量、曲の選択)は可能。カラーはグリーンを選択(オレンジ・黒は巨人っぽく、グリーン・黒はヤクルトっぽい。ヤクルトファンではないが、とりあえず巨人だけは避けた)。普段使い用にベルトはブラックに交換(付属品)。

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数値表示は距離、ペース、心拍などが全体通りとラップ毎など表示が選べるところも嬉しいところ。VO2Max,リカバリータイム、心拍ゾーン表示など便利な機能が満載。椎間板ヘルニアの再発を心配しつつも、つい色んなトレーニングを始めたくなってしまう。

走ってみたらVO2Maxは50、あまり走っていない割にはまあまあの数値。

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先週は横浜で「LT値」を測定。2-3分走x6本で徐々にスピードを上げてLT値の変化を見る。今回測定してみて5'33"付近から一段階LT値が上がっていた。つまりこの時点で乳酸が溜まり始めているということ。その後は5'00"付近でもう一段階乳酸値が上がっていた。

結果、ランニングを再開するにあたり、持久力を高めるために5'30"ペースで距離を伸ばしてみるのが良さそうとのこと。このペースで30~35kmくらいまでの伸ばしたら、距離を短くしてスピード上げる。そのスピードで距離を伸ばす。この繰り返しかな。

 

ちなみに6−7年前は5'30"で40K, 4'50"で30K,4'20"で20Kくらいは走ってたみたい。

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よく走ってたよなー。今回はそこまではできないだろうけど、気をつけながら頑張ってみる!

 

 

 

高校野球について

毎年夏になると楽しみにしているものの一つに高校野球を挙げる人は多いだろう。長い歴史に刻まれた数々のドラマ。語り継がれる名勝負。歯を食いしばって勝利を勝ち取った勝者と力尽きて崩れ落ちる敗者。勝者にはもちろんのこと、敗者にも熱い拍手は鳴り止まず、そして時には敗者が勝者よりも感動のストーリーとして語り継がれることもある。甲子園全体を、そして、テレビを見ている多くの人を感動の渦に巻き込む。それが甲子園を舞台にする高校野球の魅力だ。

高校球児は夏のこの大会に全てをかけて、マスコミ含めファンも、甲子園までの道のりを含めて、毎年の新たなドラマを楽しみにしている。

高校野球と言えば、やはり先ず注目されるのは投手だ。清原や松井のようなスラッガーももちろん注目の的だが、豪速球で次々と強打者をなぎ倒す剛腕投手やプロ顔負けの多彩な変化球で快刀乱麻の活躍をする技巧派投手など、地方大会から次世代のエースが注目される。

マスコミはプレシーズンから徐々に報道に熱を帯びてゆく。報道する側は、新しいスターを探し求め、報道される側の選手も注目されることに喜びを感じているだろう。そして視聴者は未来のプロ野球選手に対して評論家よろしく分析を始める。夏の甲子園への熱い戦いは高校球児、マスコミ、高校野球ファンが一体となって大きなうねりとなって動いてゆくのだ。

いつの時代でも必ず抜きん出た才能の選手がいる。エースピッチャーの場合は、投げ込んで体に叩き込むという練習が多いようだ。試合になればエースとして先発する。日本の野球は先発完投型というのが、優れた投手として認識されているらしい。これはいつから始まったのかわからないが、先発とは試合を作る役目であり、最後までその役目を全うするのが、試合を任されたものの責務であるという考えだろうか。指導側も総じて、特にエースに対して完投できる体力をつけることを重視していると思われる。

試合で完投できるように、投げ込みをさせる。練習で試合より多く投げさせることで、試合を楽に感じさせる、または、投げ込みで体に叩き込めば、試合でピンチになっても体が自然に反応するなどの考えが根底にあるのだろうか。練習で投げ、試合で投げる。この繰り返しだろうか。

日本のアニメのジャンルにスポ根というのがある。世代によって異なるが代表的なものに「巨人の星」がある。1966年にスタートした漫画だ(テレビアニメは1968年から)。苦行のような練習に耐え、心と体を鍛錬して、目標に向かう様子を綴った物語だ。そこには、体のメカニズムや健康の概念はなく、ひたすら肉体的・精神的に過大な負荷をかけ続け、その負荷に耐えられるようになった時、新しい境地に入ることが許される、そんな精神性を重要視している。そしてその負荷に耐えられないのは、精神が弛んでいるから、鍛錬が足りないから、根性がない証であり、それは恥であると表現されていた。兎に角根性が全て。根性さえあれば、何者にも勝るというのが基本の考え。

鍛錬というのは、心身の技量を上げてゆくことだが、慣用的にはやや精神の方に比重が置かれているイメージだ。そして、日本のスポーツ界は鍛錬的練習が好きなのではないだろうか。確かに精神力は大事だ。技量があっても精神的に安定していなければ、高いレベルでのパフォーマンスを維持はできないだろうし、強靭な精神力は勝負の世界では必要不可欠な要素だ。主人公の星飛雄馬は子供の頃、大リーグ養成ギブスで体を鍛え、毎日のピッチング練習を欠かさず、甲子園では怪我をしてもエースの責務を全うし、結果的に負けるのだが、負けることがわかっていても弱音を吐かず責任を果たすその姿勢を美しいものとして描いている。

その甲子園での怪我を簡単に説明しよう。それは試合中に飛雄馬の利き手である左手の親指の爪を割ってしまったことだ。原因はライバルの一人ある左門豊作の折れたバットを手で叩き落したことが原因。甲子園準決勝で左門と対決した飛雄馬は勝負に勝ったのだが、飛雄馬の豪速球に左門のバットが折れ、バットが飛雄馬目掛けて飛んでくるのだ。咄嗟に身を守ろうとした飛雄馬は利き手の左で飛んで来たバットを空手チョップよろしく叩いてしまうのだ。

決勝までに割れた爪が完治することはないのだがほぼ飛雄馬一人で勝ち上がってきたチームに甲子園の決勝で戦えるようなレベルの替えの投手はいない。自分の怪我でチームに迷惑はかけられないという強い責任感と犠牲的精神でチームにすら怪我を隠し、爪が割れた状態で決勝を投げる。もちろんトレードマークの豪速球を投げることできないのだが、そこは鍛え抜かれたコントロールでギリギリまで投げ抜く。然し、最後には最大のライバルである花形満に打たれて負けてしまう。負けた後に花形が飛雄馬の怪我に気づき、爪が割れても投げ抜いた不屈の精神を讃える。そんな強い精神力の持ち主がヒーローとして描かれている。

果たしてこの漫画の影響は大きいのではないか。非科学的なトレーニングの実施や先輩の絶対的な存在を否定できない上下関係。この軍隊的な考え方が日本のスポーツ界、特に高校野球に根深く残っているのではないだろうか。軍隊との違いを挙げるなら、高校球児たちのモチベーションが野球好きと言う点。好きだから上手くなりたい、そのためには厳しい訓練も必要。それはスポーツ選手全員が共通で理解していることだろう。問題は、多少理不尽でもなんでも受け入れる、その精神が重要視されていることと、監督、コーチ、先輩からの理不尽な命令を拒否できないこと。スポーツ選手は結構体を壊していることが多いらしい。それは本来の人体メカニズムを超えた領域の負荷をかけ続けた結果なのではないだろうか。負荷を掛け過ぎれば、体は悲鳴をあげる。スポーツは生身の人間がやっているから負担は全て体に来るのだ。最近は科学的なトレーニングが採用されているところも増えているようだが、まだまだ科学的な部分と非科学的な部分が混在していると思う。

ここまでくると高校野球はスポーツではなく一種の宗教のように見えてしまう。信者は滝行や読経の代わりに、野球のための練習という名目の厳しい鍛錬を受ける。全ての苦行の目標は甲子園で力を使い果たすこと。35度以上の炎天下で試合をすることももちろん苦行の一環だ。決して弱音を吐くことは許されない。諦めることは許されない。野球人生が終わろうが、何があろうとやり遂げる。投手の場合、万一苦しい表情を見せてしまい、監督から「大丈夫か」と声をかけられても「大丈夫です」と答えるばかりか投手は自ら「投げさせてください」と懇願するのが教えだ。母校の応援団も見ている中で決して無様な姿は見せられないのだ。それが、高校野球教だ。

新潟高野連が投手の障害予防となる1試合100球制限案に対して日本高野連が待ったを掛けている。ルール化などに時間必要とのことですぐの採用ではないが、障害を予防するためのものであることを忘れずに検討をしてもらいたい。また、試合だけではなく、練習そのものも障害を予防する考えを徹底してもらいたいと思う。今やNPB選手がNLBで活躍する時代。そろそろ今までの慣習を見直す時期なのではないだろうか。